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Lesson 18 両極端に位置する組織の問題点とは?
「レイナちゃん、前回は戦略の策定・実行プロセスにおいて2種類のパターンについて学んだよね。」
「そうね。経営戦略には当初計画された戦略が計画通り実行される場合と環境の変化に対応して当初の戦略を修正して実行する場合が存在するってことでしたよね。」
「今回はこの2つのパターンの究極の例をベースにそれぞれの問題点について検証していこう。」
「ということは、すべて計画通りに戦略を実行する企業とすべて環境に合わせて戦略を修正する企業の問題点を洗い出すってことですね。」
「そう。じゃあ、まず最初はすべて計画通りに戦略を実行する企業について見ていこうか。このような企業ではすべての戦略が計画的に策定された後、組織に属する人々がその策定された戦略を計画通りに遂行しているかということが焦点になるんだ。だからマネジメント層にとってはいかに組織に属する人々をコントロールするかが重要な課題になるんだよ。」
「でもそのような組織だと人々は与えられたことだけを実行してればいいわけだから限られた能力や知識だけしか発揮できない状況に陥ってしまうわね。与えられた業務以上の能力を持っている人にはとってもストレスな組織だと思うわ。」
「そうだね。このような組織は正確に環境が予測されて、期待されている計画が組織で徹底され、確実に実行されるという認識がなければ実現不可能なんだけど、このような組織を実現するためには強力な一貫した企業文化の存在が不可欠になるんだ。」
「そうね。強力な一貫した企業文化の下で戦略を策定・実行する場合はコントロール優先のマネジメントが実践される可能性が強くなるってことはうなずけるわ。」
「現実にはこの例のようにすべて戦略を計画通りに実行する企業っていうのは存在しないと思うんだけど、このような状態に企業が近づきすぎると、環境の変化に容易に対処できなくなるから注意が必要なんだ。」
「すべて戦略を計画通りに実行する企業っていうのは組織が硬直化してしまうっていうことね。」
「そうだね。じゃあ次はもう一方の例、すべて環境に合わせて戦略を修正する企業の場合を考えてみようか。このような企業にとって最も重要なことはベースとなる秩序が存在するかどうかなんだ。」
「そうね。組織に属する人々が共有する基本的な秩序がなければ各自の行動はバラバラになってしまうものね。」
「でも、組織が極端に個人の意見を尊重し、それを戦略修正に活かす方向に傾きすぎると、いずれ組織に属する人の中で秩序をわきまえずに勝手な行動をとる者が現れるんだ。」
「そうすると、組織は無秩序状態になって混沌としてしまう可能性が高くなるわね。」
「そうなんだ。個人の能力を最大限に活かして行動するっていうことは組織にとっても必要なことだけど、それは個人が自分勝手に行動していいということとイコールではないんだよ。だからこのような状況に企業が近づいた場合は組織内で共有する秩序を再認識する必要があるんだよ。」

今回のポイント:
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計画的に戦略を策定・実行する企業には組織が硬直化し、環境変化に対応できないという問題点があるし、環境に合わせて戦略を修正する企業には、組織が無秩序状態になる危険性という問題点があるの。
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