

Lesson44 TOB(株式公開買付)とは?
「前回はM&Aについて説明したけど、今回はその手法について学んでいこうか。」
「M&Aを実施するにも様々な方法があるってことね。」
「そう。その中でも今回はTOBについて説明していこう。」
「TOB?最近よく新聞に載っているけどTOBって一体どんな手法なんですか?」
「うん。TOBっていうのは『Take Over Bid』の略で、M&A対象企業の株式の公開買い付けを行うことなんだ。」
「公開買い付けってどのように実施されるんですか?」
「公開買い付けでは、企業買収を目指す投資家が、買取の株式数や期間、価格などを公に発表して、不特定多数の株主から市場を通さずに売買の募集を行うんだよ。」
「株式市場を通さないってことはどのようにして株の売買価格を決定するんですか?」
「通常は市場価格より若干高い価格を提示して多くの株主から幅広く申込を受けるのが通例なんだ。」
「株式保有者としては買い付け価格が市場価格より下回っていれば市場で売却した方がメリットがあるものね。でもなぜ、企業買収を目指す投資家は市場価格より高い買い付け価格を提示してTOBを実施する必要があるんですか?そんな面倒なことをしなくても市場で購入すれば済む話なのに・・・」
「うん。たとえば市場で大量の株式を買い集めるとすると、需要と供給のバランスに伴って株価が上昇し、最終的に買収コストがかさむリスクがあるんだ。このようなリスクを避けるにはTOBが有効で、それが多くの企業で利用されるようになった理由でもあるんだ。」
「ふーん。そうすると市場での株式購入は買収価格が予測できないけど、TOBっていうのは一定の価格で短期間に大量の株式を購入できるメリットがあるってことね。」
【MBA講座:今回のTake Away】
◆TOBとは?
→『Take Over Bid』の略で、M&A対象企業の株式の公開買い付けを行うこと。企業買収を目指す投資家が、買取の株式数や期間、価格などを公に発表して、不特定多数の株主から市場を通さずに売買の募集を行う。
◆TOBのメリット
→市場を通しての株式購入では大量の買い注文につられて株価が上昇するリスクがあるが、TOBでは一定の価格で短期間に大量の株式を購入できる。
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